ミルワームを培養しよう!


キモ!!って言われそうだけれど、夏休みの自由研究にもいかがでしょう(笑)

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みなさん、乾燥ミルワームは見たり使ったことがあるかと思います。

わたしは、ヒメウズラに活きたミルワームを与えていたので、最初に活きているミルワームと出会いました。その後、アフリカヤマネやフクロモモンガが来て、みんなミルワームが大好きでした。だから、大量にストックしていたんですが、忙しくて与える時間がなかった時、カップの中に黒い虫が発生していたんです!

うぎゃ!!・・・虫がわいた! と思ったけれど、それってミルワームの成虫なんですよね。

時々、床材の中に逃げ込んだやつが成虫になって出てくることもあります。アフリカヤマネの床材は通常は部分交換していて、一か月に一度くらい全取り替え&ケージ洗いをします。その時に、手渡しそこなって生き延びた野良ミルワームの成長した姿に出会うことがあるわけです。

これ、飼ったらどうなる?・・・・・

と、いうわけで培養スタートしました。

卵の形。卵から生まれたばかりの小さなミルワーム。何回脱皮する? 蛹の形。そして羽化・・・・・

これを観察するのも楽しい(かもしれません)。

そして、小さなケースで培養していれば、いつでも活きたミルワームを動物たちに与えることができます!

培養キット作っちゃったけれど、活ミルワームがあれば、そこから培養をスタートさせるのでもいいです。ただ、とりあえず、やってみようと思った時が始め時と思っているので、成虫をセットしてそのまま培養スタートできるキットを作りました。


キットに含まれるもの

  • 容器
  • 特製飼料
  • 特製飼料にいれた成虫5匹
  • 産卵基材

到着したら、容器に特製飼料を深さ2~3cmになるようにふわっと入れます。5cm以上の深さになると、もぐりすぎて管理しづらいし、下にもぐったまま死んでも気づきにくいので、この深さは大切です。

特製床材を敷いたらカップに入った成虫を特製床材ごと容器の中に開けて、上に産卵基材を伏せて置いてください。

特製床材にはふすまをベースにタンパク質・脂質・カルシウム、アミノ酸・ビタミンB群・核酸などが豊富な企業秘密を添加しています(笑)

床材追加する場合はふすまだけでも大丈夫です。企業秘密内容はカフェにお越しいただいた際にお尋ねください。

これだけで育てられますが、時々小さく切ったニンジンやブロッコリーの茎を水洗いしてからよく水分を拭き取り、野菜に合わせたサイズにカットしたキッチンペーパーに乗せて、床材の上に置いてください。入れた野菜は必ず翌日にはキッチンペーパーごと取り出して捨ててください。

野菜は週に1~2回で十分です。できるだけ乾燥した環境で育て、水分補給は、野菜からだけというのがBESTです。

最適な範囲は一般的に20~30℃です。湿度は50%。それより低くても大丈夫ですが高いとカビ・ダニの原因になるので梅雨時などは注意してください。

フタを閉める前にガーゼなどを被せるとコバエ除けにもなり、湿度が高い場合はシリカゲルなどを置けるのでよいです。

Wikipediaに

チャイロコメノゴミムシダマシの成虫はお尻から悪臭を放つため、餌としての価値が無くなってしまうため、餌用はサナギのうちに処理した方がいい。

と書いてありましたが、実際には触ったりストレスを与えたときに後胸腺というところから、ちょっぴり臭い物質を出すことがあります。しかし常に出しているわけではないし、カメムシのような不快臭ではなく、やや酸っぱい or 薬品っぽい匂いという感じ。虫をつまみあげたりしなければ問題ありません。

羽化した成虫を移動する際にはピンセットを使うようにすれば、万が一、液体を放っても大丈夫です。


本格的に長期培養をしたい方へ

容器を2~3個用意するといいです。

最初の容器(Aとしましょう)・・・成虫からでもミルワーム(幼虫)からでもかまいません。成虫の場合は、卵を産んでミルワームが生まれてきます。これを2つめの容器(Bとしましょう)にピンセットなどで移します。

Aの容器ではどんどん卵が生まれるので、どんどんBの容器に移していきます。

ガットローディングしたい場合は、Bの容器で大きくなったものを別の小さなカップなどに入れて、ガットローディング用フードをまぜた床材で24時間くらい置いたものを餌として使ってください。もちろん、そのままでもかまいません。

※ ガットローディングというのは、餌自体の栄養価をあげることのことです。

やがてBの容器で蛹になるものが出てくると思います。共喰いされやすいので、これを別の容器(Cとしましょう)に床材を敷いて移してください。

これで、A:成虫、B:幼虫、C:蛹 という3つの容器になりました。

ちなみに産卵基材は成虫の容器にだけ必要です。

Cではやがて羽化して成虫になるので、これをAに移動します。死んだ個体はできるだけ早めに取り除きます(黒く変色して硬くなるのでわかります)。

2~3ケ月に一度、容器の床材を全交換します。目の粗い網などで生体を隔離します。Aの容器には生まれたばかりの幼虫が入っているので、落ちてしまうこともあります。できるだけ救出してください。黒い紙の上で作業をするとみつけやすいです。

ミルワームは安く買えるので、あえて自分で培養することも本当はないと思うのですが(笑)

やってみたい方があれば、チャレンジしてみてください。

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