ベビーズが生まれました。
この子たちは1匹残して、もう1匹はお友だちにあげる予定です。

ママ(リンちゃん)はノーマル。パパ(テツ)はモザイクhetクリミノリューシ。

リンちゃんの両親はノーマルで何度も出産しているけれど、ノーマル以外生まれたことはないそうです。しかし、ヘテロでそれぞれが違う潜性遺伝子を持っているとしたら、ノーマル以外は生まれないので、リンちゃんがヘテロで潜性遺伝子を持っている可能性も捨てきれません。
生まれた2匹は両方ともモザイクです。
オスのほうがノーマルに近く、尻尾がリングテイルで首にハート型の白抜けがあります。
メスのほうはパパに似ていて白が多め。
プラチナカラーのフクモモはモザイクかプラチナでの発色です。モザイクは白抜け遺伝子でプラチナは色を薄めて体色をグレーにする遺伝子です。モザイクは顕性遺伝でプラチナは潜性遺伝ですが、遺伝子座が異なるため同時発現することもあります。
今回は両親がノーマルとモザイクで、子供2匹ともモザイクが出たということは、2匹のモザイクの原因はパパとママの遺伝子ということになります。モザイク遺伝子は1つで発現します。むしろ2つ揃う(ホモ)と、胚の段階で死んでしまって生まれてこないという説もあります。
モザイクはその遺伝子を持っていれば必ず発現するので、ベビーたちは2匹とも1つづつのモザイク遺伝子を持っていることになります。
ママの遺伝子がはっきりわからないため、一応、ベビーたちのキャリアは書かずにモザイクとしていますが、もしかするとママがヘテロで潜性遺伝子を持っていた場合、それを引き継いだかもしれません。
あと・・・ベビーオスもモザイクとなったので、ママもモザイクのキャリアだとわかりました。モザイクの遺伝子は性染色体Xに連鎖しています。しかし、オスはXYのうち、Yを父親からもらっています。だからXは母親由来となり、モザイクなので、母から受け継いだXがモザイク付ということになるわけです。
ちなみに、モザイク遺伝子は白抜けを起こす遺伝子で、リンちゃんは「モザイクのキャリア」だけど、「表現型として出ていない」理由は、X染色体の「ライオニゼーション(X不活性化)」の偏りが原因です。
これについてはまた詳しく書きます。
さて、リンとテツの赤ちゃんでこれからクリミノかリューシが生まれたら、その潜性遺伝子をリンちゃんが持っていたということになります。
