アフリカヤマネのこと


流通している種類

ヤマネ・・・っていうと日本にもいるのを思い浮かべる人も多いかと思います。日本にいるヤマネは

ヤマネ亜科(Glirinae)ー ヤマネ属(Glirulus)のヤマネ(Glirulus japonicus)で、英語だとJapanese dormouse。

1975年に文化庁が「天然記念物」かつ「準絶滅危惧種」に指定したので、飼育することはできません。

ペットとして流通しているのは、アフリカヤマネ亜科(Graphiurinae)ー アフリカヤマネ属(Graphiurus)の
アフリカヤマネ(Graphiurus murinus)で、英語ではForest African dormouseです。

寿命や飼育環境

寿命

一般的に、4〜6年程度と言われていますが、飼育が上手くいった場合 最長8年近く生きた例も報告あります。野生化では天敵・気候変動などで短命(2〜3年)のようです。

飼育温度

25〜27℃ 前後を一定に保ってください。特に冬は注意が必要で、20℃前後 動きが鈍くなり、活動量が減ります。18℃以下 擬似冬眠状態に入る可能性が高まります。15℃以下で完全な冬眠 or 低体温症の危険ゾーンに突入します。

つまり、20℃以下が数日続くと、命にかかわる場合もあるのです。

冬眠が危険な理由
アフリカヤマネは野生でも赤道近くの比較的温暖な地域出身で、本来、長期の冬眠には適応していません。飼育下では冬眠による体力消耗や脱水、餓死のリスクが高いんです。もし、冬眠、あるいは疑似冬眠状態に入ってしまい、意識がないように見えても生きていることがあるため、無理に揺すったりしないでゆっくりと温めてください。


飼育湿度

50〜60%が理想(乾燥に弱い)

注意点
飼育容器は、プラケースやガラスケースを推奨します。網のものだと隙間から簡単に脱走します。


床材

紙系・パルプ系チップ、安全なもの(針葉樹チップNG)


隠れ家

巣箱や小さなドームを置いて安心できる場所を確保してください。


巣材

ティッシュやコットンなど、やわらかくて安全なもの。床材として販売されている「柔ごこち」は床材にも巣材にも使えます(ただし、お値段ちょっと高め)。


これについては別途書いているので読んでください。


給水

ボトル式または鳥用の小鳥タンク


飼育頭数

1匹でもフクロモモンガのように寂しがらないので問題ありません。多頭飼いの場合は、オスメスであれば子供が生まれます。また、小競り合いもしょっちゅうで、餌が少ないと共喰いもします。できれば、ペアで飼育する場合でも頭数分の巣を用意しておいてください(相手の機嫌が悪い時に避難できるように)。

また、もともと神経質で臆病な生き物ですが、メスが子供を産んだ時には特に注意が必要で、場合によってはオスを隔離したほうがよい場合もあります。


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